初心者向け完全ガイド:WordPressサイトのサーバー移行手順

  1. はじめに
  2. サーバー移行の全体像(まず把握しておくこと)
  3. 移行前にやるべき準備(必須)
  4. バックアップの取り方のヒント(初心者向け)
    1. 方法A(プラグイン)
    2. 方法B(手動)
  5. WordPress→WordPress の移行方法
    1. プラグイン方式(簡単・短時間!オススメ!!)
    2. 手動方式
  6. ブログサービスからWordPressへの移行(はてなブログ、Blogger、note 等)
    1. 共通して行うこと(事前準備)
    2. はてなブログからの移行(概要)
    3. Bloggerからの移行(概要)
    4. noteなどからの移行
    5. 独自ドメイン/URLの保持とリダイレクト
  7. エックスサーバー(XSERVER)へ移行するメリット
  8. DNS切り替えの流れとメールの送受信について
    1. 移行前に必ずやること(メールの安全確保)
    2. 移行作業中のメールの振る舞い(何が起きるか)
  9. メールが届かない・送信できない時のチェックポイント
  10. メール移行の具体的方法(ダンプ・手動)
    1. 手動(メールクライアント経由)
    2. サーバー側でのエクスポート・インポート
  11. DNS切り替え後の運用(移行当日〜数日)
  12. 移行後のチェックリスト(サイト・メール含む)
  13. 初心者がよくつまずくポイントと対処法
    1. 移行先で白画面になる(PHPエラー)
    2. 画像が表示されない
    3. プラグインを利用した移行で、容量制限にかかりやタイムアウトによって途中で失敗する
    4. メールが消えた/受信できない
  14. 移行後のSEO・検索インデックス対策
  15. まとめ(実務的アドバイス)
  16. なぜエックスサーバーをおすすめするか
  17. 最後に(運用面での実体験アドバイス)

はじめに

サーバー移行は「サイトを引っ越す」作業です。
ファイルやデータベース、独自ドメインで運用しているメールなど、移行対象が複数あるため、初心者には不安に感じる作業です。
しかし、手順を順序立てて正しく実行すれば、想像よりずっと安全に移行できます。
本記事は、実務経験を基に初心者がつまずきやすいポイントを丁寧に説明し、WordPress→WordPressの移行、ブログサービス→WordPressの引越し、メールアカウントの移行・受信問題までカバーします。
エックスサーバーへ移行する際の手順や理由もわかりやすく紹介します。

サーバー移行の全体像(まず把握しておくこと)

サーバー移行で扱う主要要素は次のとおりです。

  • ドメイン(既に取得済みの独自ドメインのDNS管理)
  • Webデータ(WordPressのファイル、テーマ、画像など)
  • データベース(投稿・ページ・ユーザー情報・設定など)
  • メール(独自ドメインで受け取るメールアドレス)
  • 設定(DNS、SSL、メール設定、PHPバージョンなど)

ポイントは「移行前に準備」と「DNS切り替えのタイミング管理」です。
DNS切り替え後はメールやアクセスの振り先が変わるため、移行前にバックアップと確認をしっかり行い、切り替え直後に混乱が起きないようにします。

移行前にやるべき準備(必須)

移行作業を始める前に、必ず以下を実施してください。

  • 全体の作業手順をメモに書く
    チェックリストを作成しておくのがオススメ!
  • 現在のサーバーのコントロールパネル(管理画面)にログインできることを確認
  • ドメインの管理者権限(ドメインレジストラ)にログインできることを確認
  • FTP(もしくはSFTP)アカウント情報の確認(ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート)
  • データベース(MySQL)の接続情報の確認(ホスト、ユーザー名、パスワード、データベース名)
  • サイトの完全バックアップ(ファイル+DB)を取得(ローカルに保存する)
    バックアップ系プラグインを使ってもOK!
  • WordPressとプラグインのアップデート
    (互換性がある場合、移行前に最新版に揃えることを検討)
  • メールの確認
    (独自ドメインメールを使っている場合は後述のメール移行計画を確認)
  • DNSのTTL(Time to Live)を下げる準備
    (切り替え前72時間程度にTTLを短くしておくと切り替えの浸透が速くなります)

バックアップの取り方のヒント(初心者向け)

推奨:ファイルとデータベースを別々でバックアップする。

方法A(プラグイン)

UpdraftPlusやAll-in-One WP Migrationなどのバックアッププラグインで簡単にエクスポート可能。

方法B(手動)

  • FTPで/wp-content/以下をダウンロード
  • phpMyAdminでデータベースをエクスポート(SQLファイル)

どちらでもOKですが、手動でローカルに保存しておくと確実です。

WordPress→WordPress の移行方法

ここでは2つの一般的な方法を示します。
プラグインを使う方法は手軽ですが、サイトが大きいと失敗しやすいことがあります。
手動は安全ですが手間がかかります。
オススメはプラグイン!状況に応じて選んでください。

プラグイン方式(簡単・短時間!オススメ!!)

代表的プラグイン:All-in-One WP Migration、Duplicator、WPvivid Backup、UpdraftPlus(復元機能)など。

手順(All-in-One WP Migration を例に):

  1. 移行元と移行先の両方に同じプラグインをインストールして有効化。
  2. 移行元でエクスポート(ファイル+DBを一つのアーカイブに)。
    容量が大きい場合は、メディアを除外する方法もあります。
    その場合は、FTPで/wp-content/uploads/以下をダウンロードしておいてください。
  3. エクスポートしたファイルをローカルに保存。
  4. 移行先でインポート。
    インポートが完了するとURLやパスの置換を自動で行うプラグインもある。
  5. パーマリンク設定の再保存、プラグイン・テーマの動作確認をする。
    メリット:手順がとてもシンプル、専門知識が不要。
    デメリット:容量の大きいサイトでは、容量上限でアップグレードする必要があったり、タイムアウトで失敗する可能性があります。

手動方式

詳細手順:

  1. 移行先サーバーにドメインを追加(テスト用サブドメインやhostsで切り替えして確認可能)。
  2. 移行元でファイルをFTP/SFTPでダウンロード(/wp-content/、wp-config.php など)。
  3. 移行元のデータベースをphpMyAdmin等でエクスポート(SQLファイル)。
  4. 移行先にファイルをアップロード。
  5. 移行先で新たにデータベースを作成し、エクスポートしたSQLをインポート。
  6. wp-config.php のデータベース設定を移行先の情報に変更(DB_NAME、DB_USER、DB_PASSWORD、DB_HOST)。
  7. ドメインが変わる場合はURLの置換(Search-Replace-DBやWP-CLIのwp search-replace)を行う。
  8. パーマリンクを再保存、プラグイン・テーマの動作確認を実行。
    メリット:大規模サイトでも安定、細かい調整が可能。
    デメリット:手順が多く初心者にとっては敷居が高い。

ブログサービスからWordPressへの移行(はてなブログ、Blogger、note 等)

ブログサービスからの移行は「投稿データ(記事本文・画像)をエクスポートしてWordPressにインポート」する流れになります。サービスによりエクスポート形式が異なるため、代表的な流れを説明します。

共通して行うこと(事前準備)

  • WordPressをインストールしておく(移行先のサーバーで)
  • 独自ドメインを移行する場合はドメイン移管 or DNS設定の準備(後述)
  • 画像の保存先がサービス側の場合は手動ダウンロードが必要なケースあり

はてなブログからの移行(概要)

はてなブログはエクスポート機能でXML形式を出力できますが、画像の扱いがサービス内ホスティングのままになるケースがあります。

手順(簡略)

  1. はてなブログの管理画面 → エクスポートでXMLを取得。
  2. WordPressの管理画面 → ツール → インポート → 「Movable Type and TypePad」を使用してXMLをインポート(はてなはMovableType形式で出力)。
  3. 画像が外部ホスティングのままなら手動でダウンロードして/wp-content/uploads/に配置するか、プラグインで外部画像をダウンロードする。
  4. パーマリンクやカテゴリの調整、内部リンクチェックを行う。
    補足:はてな独自のURL構成やカテゴリが変わる場合があるので301リダイレクトの設定(旧URL→新URL)を検討。

Bloggerからの移行(概要)

BloggerはエクスポートでXMLが取れ、それをWordPressの「Blogger Importer」で読み込めます。画像は外部URLが参照されるため、プラグインでダウンロードしてローカル化するのが一般的です。

noteなどからの移行

noteの場合、エクスポート機能が限定的なことがあるため、手動で記事をコピーするか、外部ツールを利用することになる場合があります。重要なのは「旧記事のURL構造」を確認して、可能なら301リダイレクトで検索順位の喪失を防ぐことです。

独自ドメイン/URLの保持とリダイレクト

旧ブログのURLを維持する場合、ドメインは移管・DNS切り替えで同じドメインを使い続けられます。URL構造が変わる場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクトを設定して検索エンジン評価を保つことが重要です。

エックスサーバー(XSERVER)へ移行するメリット

ここではエックスサーバーを推す理由を初心者にわかりやすく整理します。

国内シェアが高くサポートが日本語で手厚い点は、英語が苦手なユーザーにとって大きな安心材料です。管理画面がわかりやすく、WordPress簡単インストール機能、メールアカウント管理、バックアップ機能(サーバー側)、無料SSLの自動設定など、移行後の運用が楽になります。さらに、表示速度に関する機能やPHPの安定性もあるため、初心者が最初に選ぶサーバーとして適しています。

DNS切り替えの流れとメールの送受信について

独自ドメインのメールはMXレコードにより「どのメールサーバーに届くか」が決まります。
サーバー移行に伴いDNS(特にMXレコード)を変更すると、切り替え前後でメールの行き先が変わります。以下は具体的な流れと対策です。

移行前に必ずやること(メールの安全確保)

  1. 旧サーバーのメールを完全にバックアップする(特に重要な受信メール)。
    方法:メールクライアント(Outlook等)でIMAP接続し全フォルダをローカルに保存、もしくはサーバーのメール管理機能でエクスポート。
  2. 新サーバー(エックスサーバー等)上で同じメールアカウント(同じメールアドレス)を事前に作成しておく。
    理由:DNSを切り替えた瞬間にメールが新サーバーへ届くので、新サーバー側のアカウントが無いと受信できない可能性がある。
  3. 移行の時間帯は業務時間外か影響が少ない時間帯を選ぶ。

移行作業中のメールの振る舞い(何が起きるか)

DNSが切り替わる期間は、旧サーバーに届くメールと新サーバーに届くメールが混在します。
IMAPで複数クライアントを使っている場合は、移行中は両方のメールを確認することが必要です。POPで受信している場合は、移行前にサーバーに残す設定(サーバーにメッセージを残す)にしておくと安全です。

メールが届かない・送信できない時のチェックポイント

  • DNS(MXレコード)が正しく設定されているか確認
  • メールアカウント(ユーザー名/パスワード)が新サーバーで正しく作られているか
  • SMTP認証情報(送信サーバー設定)が正しいか(ポート番号、SSL/TLS)
  • SPF、DKIM、DMARCの設定が必要なら新サーバーに合わせて更新
  • 旧サーバーに重要なメールが残っていないか確認(特に移行直後)

メール移行の具体的方法(ダンプ・手動)

手動(メールクライアント経由)

ThunderbirdやOutlookなどのメールクライアントで旧アカウントと新アカウントを同時に設定し、旧フォルダから新フォルダへドラッグ&ドロップでコピーする方法。小規模なメール量ならこれで十分。

サーバー側でのエクスポート・インポート

一部のレンタルサーバーではメールボックスのエクスポート/インポート機能を提供しています(コントロールパネルで可能)。エックスサーバーでも管理画面からメールの管理が可能なので、利用できる機能を確認してください。

DNS切り替え後の運用(移行当日〜数日)

DNSを新サーバーに切り替えたら、次のことを行うと安定します。

  • しばらくは旧サーバーのメールも保持(少なくとも48時間)
  • 旧サーバーのメールを即時削除しない(バックアップが取れていること)
  • SPF・DKIMのレコードを新サーバーに合わせて更新(これを忘れると送信がブロックされることがある)
  • 送受信テストを複数の外部メール(Gmail等)で行う
  • メールの送信者認証や迷惑メール判定に問題がないかメーラー側で確認

移行後のチェックリスト(サイト・メール含む)

  • サイト表示確認(トップ/重要なページ)
  • ログイン(管理画面)確認
  • 画像が正しく表示されているか
  • 固定ページ・投稿のリンク切れチェック(内部リンク)
  • パーマリンク設定の確認と再保存
  • SSL(https)証明書の確認(自動設定を待つ/設定済みかを確認)
  • キャッシュプラグインの動作確認とキャッシュクリア
  • フォームの動作確認(問い合わせフォーム)
  • メール送受信の確認(受信・送信両方をテスト)
  • サイトスピードの簡易測定(PageSpeed Insightsで確認)
  • Googleサーチコンソールのプロパティ確認(必要ならURLの変更を登録)
  • 旧サイトで必要なら404→301リダイレクト設定を行う

初心者がよくつまずくポイントと対処法

移行先で白画面になる(PHPエラー)

デバッグモード(wp-config.phpでWP_DEBUG)を一時的に有効にして原因を特定しましょう。
エラーコードが表示されたら、わからない場合でもエラーコードをヒントに検索やAIに解決方法を相談して解消していきます。
PHPバージョンの違いで影響が出ることがあるので、移行先サーバーのPHPバージョンを確認してください。

画像が表示されない

ファイルパスや権限(ファイルパーミッション)を確認。uploadsフォルダが正しくアップされているか確認してください。

プラグインを利用した移行で、容量制限にかかりやタイムアウトによって途中で失敗する

手動方式か、別のプラグイン、もしくは、分割して移行するかを検討してみてください。

メールが消えた/受信できない

旧サーバーの管理画面でメールが存在するか確認してください
MXレコードをすぐに旧サーバーのに戻すか、サーバー提供者へ問い合わせてください。

移行後のSEO・検索インデックス対策

サーチコンソールに新サーバー(同ドメインなら不要)を確認し、サイトマップを送信。
URL構造が変わった場合は、古いURL → 新URLへ301リダイレクトを設定して検索評価の損失を防ぐ。
robots.txtで間違ってクロールをブロックしていないか確認。
特に移行直後は noindex を残さないこと
(移行の検証で一時的にnoindexを使う場合は、公開時に必ず解除)。

まとめ(実務的アドバイス)

サーバー移行は事前準備が結果を左右します。
私の場合は、業務上チェックリストを作成して実行しています。
特にメール運用をしているサイトは、DNS(MX)とメールアカウントの扱いをしっかり計画してください。
移行の基本は次のステップです。

  • 事前準備(バックアップ、メールアカウントの整理)
  • データ移行(プラグイン or 手動でファイルとDBを移行)
  • DNS切り替え(MX含む)
  • 移行後チェック(表示、SSL、メール送受信、フォーム、内部リンク等)
  • 旧サーバーの最終チェックと必要なら解除(旧サーバーのファイル保持)

なぜエックスサーバーをおすすめするか

日本語サポート・管理画面の分かりやすさ・WordPress簡単インストール・メール管理が揃っている点は、英語が苦手な日本の初心者にとって大きなメリットです。

最後に(運用面での実体験アドバイス)

  • 移行は業務時間外の平日夜や週末に行うと心理的負担が減ります。
    不測の事態でも問い合わせできるという安心感。
  • 移行直後は短い間隔でサイトとメールの確認を(最初の48時間は特に注意)。
  • トラブルが出たらすぐに旧サーバーの設定に戻せる準備(バックアップ)を。
  • 不安がある場合はレンタルサーバーのサポートに事前に連絡して「移行する日時」を伝えておくと、サポート対応が受けやすいです。