STORESのメリット・デメリット|ネットショップ初心者に向いているケースを解説

STORESは、ネットショップを簡単に始めたい人にとって候補に入りやすいサービスです。商品登録、決済、デザイン、在庫管理など、ネットショップ運営に必要な機能をまとめて使えるため、初めてオンライン販売に挑戦する人でも取り組みやすいのが特徴です。

ただし、STORESにも向き不向きがあります。料金体系、手数料、デザインの自由度、集客のしやすさ、将来の拡張性を理解せずに選ぶと、運営を始めてから「思っていた使い方と違った」と感じることがあります。

結論:STORESはシンプル運営に向く。実店舗や予約など周辺サービスとの相性も見たい

STORESは、ネットショップを手軽に始めたい人、複雑な設定を避けたい人、商品販売をシンプルに管理したい人に向いています。特に、実店舗やイベント販売、予約サービスなどと将来的に組み合わせたい場合は、STORESのグループサービス全体で考える価値があります。

一方で、細かいSEO設計や独自機能の開発、ブランドサイトとしての作り込みを重視する場合は、ShopifyやWordPress連携、独自ECも比較したほうがよいでしょう。

STORESの主なメリット

シンプルで始めやすい

STORESの魅力は、管理画面が比較的分かりやすく、初心者でもショップを作りやすいことです。商品を登録し、画像や説明文、価格、配送設定を入れていけば、ネットショップとして公開できる状態に近づきます。

ネットショップを初めて作る人にとって、最初の壁は「何から設定すればよいか分からない」ことです。STORESは必要な項目が整理されているため、複雑な構築作業をせずに販売準備を進めやすいです。

無料プランから試せる

STORESには無料で始められるプランがあります。まだ売上見込みが読めない段階で、いきなり固定費をかけるのが不安な人にとって、無料で試せることは大きな安心材料です。

2026年7月時点で公式ヘルプを確認すると、STORESのフリープランとスタンダードプランでは、月額料金やネットショップの決済手数料に違いがあります。ネットショップではフリープランが5.50から6.50%、スタンダードプランが3.60から4.60%と案内されています。料金は変更される可能性があるため、公開前には必ず公式ヘルプを確認してください。

サービス全体での広がりがある

STORESはネットショップだけでなく、決済、レジ、予約など複数のサービスを展開しています。将来的に実店舗販売、イベント販売、予約受付などを組み合わせたい人にとって、同じサービス群で管理しやすい可能性があります。

たとえば、オンライン販売だけでなく、ポップアップ販売や店舗販売も視野に入っている場合、ネットショップ単体ではなく、決済や在庫管理のつながりまで考える必要があります。STORESはその点で検討しやすいサービスです。

デザインを整えやすい

STORESはテンプレートを使ってショップの見た目を整えられます。専門的なデザイン知識がなくても、写真、商品名、説明文を丁寧に用意すれば、一定の見栄えのショップを作れます。

初心者の場合、最初から細かいデザインを追い込みすぎるより、商品写真と説明文の質を上げるほうが成果につながりやすいです。STORESはその意味で、必要な範囲に集中しやすいサービスです。

STORESの主なデメリット

自由度は独自サイトほど高くない

STORESは簡単に始められる反面、自由に設計できる範囲には限界があります。ページ構成、細かいデザイン、特殊な購入導線、会員向け機能、複雑な検索機能などを作り込みたい場合は、物足りなさを感じるかもしれません。

ネットショップに必要な基本機能はそろっていますが、ブランドの世界観を強く打ち出したい場合や、コンテンツマーケティングと深く組み合わせたい場合は、WordPressやShopifyも比較候補になります。

集客は別で考える必要がある

STORESでショップを開設しても、それだけでアクセスが増えるわけではありません。BASEと同じく、SNS、ブログ、広告、既存顧客への案内など、自分で集客導線を作る必要があります。

特に、商品数が少ないショップや、まだブランド名が知られていないショップは、商品ページだけでは検索流入が生まれにくいです。商品の背景、選び方、使い方、制作ストーリーなどを発信する場所を別で持つと、購入前の不安を減らしやすくなります。

手数料は売上規模で見直しが必要

無料で始められることは魅力ですが、売上が伸びたときには手数料の差が大きくなります。フリープランで始め、注文が増えてきたら有料プランのほうが利益が残る場合もあります。

ネットショップでは、売上だけでなく利益を見ることが大切です。商品原価、送料、梱包資材、決済手数料、広告費、返品対応などを含めて、1注文あたりの利益を確認しましょう。

SEOや記事集客は別設計が必要

STORESの商品ページだけで、幅広い検索キーワードを狙うのは簡単ではありません。たとえば「ギフト 選び方」「初心者向け 道具 おすすめ」のような悩み系キーワードで集客したいなら、ブログや本体サイトで記事を作り、そこから商品ページへ案内する形が向いています。

ネットショップは販売の場所、ブログやSNSは知ってもらう場所、と役割を分けると運営しやすくなります。

STORESが向いている人

STORESは、シンプルにネットショップを始めたい人、無料で試してから判断したい人、商品数が多すぎない人、実店舗やイベント販売との連携も考えている人に向いています。

また、管理画面の分かりやすさを重視する人、細かいカスタマイズより運営のしやすさを優先する人にも合いやすいです。

STORESが向いていない人

STORESは、独自デザインや特殊機能を細かく作り込みたい人、SEO記事とショップを一体化して育てたい人、大規模ECとして高度な分析や拡張を前提にしている人には向かない場合があります。

この場合は、Shopify、WordPressとカート機能の組み合わせ、または要件に合わせた独自構築を検討するほうがよいでしょう。

BASEやShopifyと比べるとどう考えるべきか

BASEは、個人や小規模事業者が小さく始める入口として分かりやすいサービスです。STORESも同じく始めやすいですが、決済、レジ、予約など周辺サービスとのつながりまで見ると、店舗運営との相性を考えやすい面があります。

Shopifyは、月額費用がかかる一方で、拡張性や多機能さに強みがあります。将来的に本格的なECとして育てたい、海外販売や複数チャネル販売も考えたい場合はShopifyも検討したいサービスです。

選び方としては、まず「今すぐ小さく売りたいのか」「店舗や予約も含めて整理したいのか」「長期的に大きく育てたいのか」を分けて考えると判断しやすくなります。

開設前のチェックポイント

  • 月額費用と決済手数料を確認する。
  • 商品数と更新頻度を決める。
  • 集客方法をSNS、ブログ、広告、既存顧客のどれにするか決める。
  • 実店舗やイベント販売との連携が必要か考える。
  • 将来的にブランドサイトや独自ECが必要になりそうか確認する。

まとめ

STORESは、ネットショップ初心者がシンプルに販売を始めるための使いやすいサービスです。無料プランから試せること、管理画面が分かりやすいこと、周辺サービスとの広がりがあることは大きなメリットです。

一方で、集客、SEO、デザインや機能の自由度、手数料の見直しは別で考える必要があります。STORESを選ぶときは、開設のしやすさだけでなく、販売後の運営と利益の残り方まで確認しましょう。