STORESでネットショップを始める基本の流れは、①アカウント開設、②商品と送料の設定、③決済利用の申し込み、④デザイン作成、⑤公開前確認、⑥公開です。
専門知識がなくても進められますが、商品写真や送料だけでなく、特定商取引法に関する表記や返品条件まで準備しておくと、公開後のトラブルを防ぎやすくなります。この記事では、STORES公式の案内に沿って、初心者が迷いやすいポイントも含めて順番に解説します。
STORESとは?
STORESは、商品登録、決済、デザイン、注文管理など、ネットショップ運営に必要な機能をまとめて利用できるサービスです。HTMLやCSSの知識がなくてもテンプレートとデザインエディタでショップを整えられ、パソコンとスマートフォンの表示にも対応しています。
小さく販売を試したい人、ハンドメイド作品やオリジナル商品を売りたい人、実店舗の商品をオンラインでも販売したい人に向いています。一方、複雑な会員制度や大規模な外部連携、細かな独自開発が必要なら、Shopifyや独自ECも含めて比較した方がよい場合があります。
STORESの料金はいくら?
STORES ネットショップには、月額0円のフリープランと、有料のスタンダードプランがあります。公式料金ページでは、フリープランのネットショップ決済手数料は5.5%から、スタンダードプランは3.6%からと案内されています。
スタンダードプランの月額は、年間契約の場合は1店舗あたり3,300円(税込)、月額契約の場合は3,960円(税込)です。PayPal、あと払い(ペイディ)、atone、楽天ペイ、PayPay残高、Amazon Payなど、一部の決済方法は料率が異なります。
まず売れるか試したい場合はフリープラン、売上が増えて手数料差が月額費用を上回る場合や、有料機能が必要な場合はスタンダードプランを検討すると分かりやすいでしょう。料金は変更される可能性があるため、申し込み直前に公式ページで確認してください。
開設前に準備するもの
- ショップ名とショップ説明
- 販売する商品の名前・価格・在庫数
- 商品写真と商品説明
- 送料、配送方法、発送までの日数
- 返品・交換・キャンセル条件
- 特定商取引法に関する表記に必要な情報
- 問い合わせ先
- 売上を受け取る銀行口座
- ロゴやブランドカラー(なくても開設可能)
最初から商品を大量に用意する必要はありません。まず代表商品を1~3点登録し、購入者が迷わず注文できる状態を作ってから追加する方法でも進められます。
STORESでネットショップを作る6ステップ
1. アカウントを開設する
STORESのアカウント作成画面でメールアドレスとパスワードを登録し、利用するサービス、店名、業種、事業形態などを入力します。利用規約とプライバシーポリシーも確認してください。
ショップ名は後から調整できますが、SNS名やブランド名とそろえると、購入者が同じお店だと判断しやすくなります。
2. 商品を登録し、送料を設定する
商品名、価格、在庫、説明文、商品画像を登録します。商品説明には、サイズ、素材、使用方法、注意事項、発送時期を具体的に書きましょう。購入者は実物を手に取れないため、複数方向の写真やサイズ感が分かる写真が役立ちます。
送料は配送地域や商品ごとに確認します。消費者庁の特定商取引法ガイドでは、販売価格に送料が含まれない場合、送料を金額で表示する必要があると案内されています。「送料実費」だけで済ませず、購入前に負担額が分かる状態にします。
3. 決済利用を申し込む
STORES公式の初期設定ガイドでは、商品・送料設定の後に決済利用の申し込みが案内されています。審査や確認が必要な場合があるため、公開直前に慌てないよう早めに手続きを進めましょう。
利用できる決済方法には、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、PayPal、あと払い、楽天ペイ、PayPay残高などがあります。プランや決済方法によって条件が異なるため、実際に使える状態を管理画面で確認してください。
4. ショップデザインを整える
テンプレートを選び、ロゴ、色、写真、メニューを調整します。初心者は装飾を増やしすぎず、商品写真、価格、購入ボタン、送料案内が見つけやすい構成を優先しましょう。
- 文字が小さすぎない
- 背景色と文字色の差が十分にある
- 商品カテゴリーが分かりやすい
- スマートフォンで画像や文章が崩れない
- 問い合わせ先と利用案内へ迷わず移動できる
5. 法定表示とショップ情報を整える
STORESでは、原則としてすべてのオーナーに「特定商取引法に関する表記」の登録を求めています。販売者情報、価格、送料、代金の支払時期・方法、商品の引渡時期、返品条件などを、実際の運営内容に合わせて入力します。
ひな型をそのまま貼るだけではなく、発送日数や返品条件が実際の対応と一致しているか確認してください。商品に許可や表示義務がある場合は、扱う商品の法令も別途確認します。
6. 購入者目線で確認して公開する
公開前に、スマートフォンとパソコンの両方で確認します。可能であれば、家族や知人など第三者にも見てもらい、商品を探す、送料を確認する、問い合わせ先を見つける、購入画面へ進む、という流れで迷う箇所がないか確認しましょう。
公開前チェックリスト
- ショップ名、説明、問い合わせ先が正しい
- 商品名、価格、在庫、商品画像に誤りがない
- 商品のサイズ・素材・注意点が書かれている
- 送料と発送までの日数が購入前に分かる
- 返品・交換・キャンセル条件が実態と一致している
- 特定商取引法に関する表記を登録した
- 利用したい決済方法が使える状態になっている
- スマートフォンでも商品と購入ボタンが見やすい
- テスト注文や購入導線の確認を行った
- 公開後の問い合わせ・受注通知を確認できる
公開後に最初に確認すること
ショップを公開したら、作って終わりではありません。訪問数だけでなく、商品ページが見られているか、カートへ進んでいるか、購入途中で離脱していないか、問い合わせで同じ質問が繰り返されていないかを確認します。
- 商品写真とタイトルで内容が伝わっているか
- 送料や発送時期が分かりにくくないか
- 売れ筋商品へ移動しやすいか
- 在庫切れや価格ミスがないか
- 問い合わせ内容を商品説明やFAQへ反映できないか
最初から完璧に作るより、小さく公開し、購入者の反応を見ながら改善する方が現実的です。
STORESが向いている人
- 月額固定費を抑えてネットショップを試したい
- 専門知識なしで商品登録と販売を始めたい
- ハンドメイドや小規模ブランドを運営したい
- 実店舗の商品もオンラインで販売したい
- デザインや決済を一つの管理画面で扱いたい
他サービスも比較した方がよい人
- 独自機能や複雑な会員制度を開発したい
- 多数の商品・スタッフ・外部システムを細かく連携したい
- 越境ECや大規模運営を中心に考えている
- 販売手数料と月額費用を他サービスと厳密に比較したい
この場合は、BASE、Shopify、WordPressとWooCommerceなども候補に入れ、必要な機能、運用負荷、費用を比較してください。
よくある質問
STORESは無料で始められますか?
フリープランは月額0円で始められます。ただし、商品が売れたときの決済手数料などは発生します。無料という言葉だけで判断せず、売上に対して最終的にいくら残るかを確認しましょう。
ショップ公開まで何日かかりますか?
商品情報や写真、送料、法定表示などがそろっていれば短期間でも準備できます。ただし、決済利用の申し込みや審査、商品撮影、配送ルールの決定には時間がかかることがあります。公開日から逆算して準備してください。
スマートフォンだけでも作れますか?
基本的な設定は進められますが、複数商品の登録、画像整理、長い説明文の編集、公開前の表示確認はパソコンの方が作業しやすい場合があります。最終確認はスマートフォンとパソコンの両方で行うのがおすすめです。
決済の申し込み前に公開できますか?
公開操作だけでなく、購入者が希望する決済方法を実際に利用できる状態かを確認することが大切です。公式の初期設定ガイドに沿って決済利用の申し込みを進め、管理画面の状態を確認してから告知しましょう。
まとめ
STORESでネットショップを始めるときは、アカウント開設、商品と送料の設定、決済利用の申し込み、デザイン、法定表示、公開前確認の順に進めると迷いにくくなります。
初心者が見落としやすいのは、送料、発送時期、返品条件、特定商取引法に関する表記です。見た目だけでなく、購入者が安心して注文できる情報をそろえることを優先してください。
まずはフリープランで小さく試す方法もありますが、売上や必要機能が増えたらスタンダードプランや他サービスも比較しましょう。ショップ公開後は、訪問者の反応と問い合わせ内容を見ながら改善を続けることが大切です。
参考にした一次情報
- STORES公式「ネットショップ開設後におこなう初期設定ガイド」
- STORES公式「利用料金・手数料」
- STORES公式「機能・特徴」
- STORES公式「特定商取引法に関する表記は必ず表示する必要がありますか?」
- 消費者庁「通信販売広告について」
料金・機能・法令は変更される可能性があります。公開前に最新情報をご確認ください。


