「自分のネットショップを作ってみたいけど、どのサービスを使えばいいかわからない」
「WordPressでECサイトを作れるって聞いたけど、難しそう…」
そんな方におすすめなのが、「WooCommerce(ウーコマース)」 です。
WordPress公式の無料プラグインで、カート機能や決済機能を簡単に追加できます。
本記事では、WooCommerceを使って自分でECサイトを構築する方法を、初心者向けにわかりやすく解説します。
WooCommerceとは?WordPressでECサイトを作れるプラグイン
WooCommerceは、WordPressでネットショップを構築するための無料プラグインです。
開発元は、WordPress.comを運営しているAutomattic社。
そのため、WordPressとの相性が非常に良く、世界中で数百万件以上のECサイトに導入されています。
主な特徴は以下の通りです。
- 無料で基本機能が使える(カート・決済・在庫管理など)
- 拡張性が高い(有料アドオンを追加して機能を強化できる)
- 日本語対応(「WooCommerce for Japan」で強化可能)
- 小〜中規模サイトに最適(個人事業主や副業にもピッタリ)
BASEやShopifyなどの外部サービスも人気ですが、
WooCommerceは「自分のWordPressサイト内に完全に組み込める」のが大きな強みです。
外部手数料がかからないため、長期的にはコストを抑えながら本格的なECサイトを運用できます。
WooCommerceを使う前に必要な準備
WooCommerceを始める前に、まず以下の準備を整えておきましょう。
1. サーバーとドメイン
WordPressが動く環境が必要です。
国内なら以下のようなレンタルサーバーが人気です。
- ConoHa WING:スピードが速く、初心者にも使いやすい
- エックスサーバー:安定性が高く、長期運用に最適
- ロリポップ!:コストを抑えたい方向け
サーバー契約と同時に独自ドメインを取得しておきましょう。
2. WordPressの初期セットアップ
WordPressをインストールし、基本設定(サイトタイトル・SSL設定など)を済ませます。
この段階でサイトのベースが整っていればOKです。
3. 決済用のアカウント
クレジットカード決済を導入する場合、以下のような外部サービスを利用します。
- Stripe(ストライプ):手数料が低く、導入が簡単
- PayPal:グローバル対応。個人販売にも強い
無料で登録できるので、先にアカウントを作っておくとスムーズです。
4. テーマ選び
WooCommerce対応テーマを使うと、ショップページのデザインが崩れません。
代表的なテーマは以下の通りです。
- Storefront(公式テーマ):軽量で安定
- Astra:デザイン性が高くカスタマイズ自由
- Blocksy / Kadence:ブロックエディター対応、モダンな見た目
WooCommerceのインストールと初期設定手順
ここから、実際にWooCommerceをインストールして設定していきます。
1. プラグインを追加
WordPress管理画面から
「プラグイン」→「新規追加」→検索窓に「WooCommerce」と入力。
出てきた「WooCommerce」をインストールして有効化します。
2. セットアップウィザードを進める
有効化すると、自動的に初期設定ウィザードが表示されます。
以下の項目を順に設定していきましょう。
- 住所・通貨(例:日本円)
- 商品タイプ(物理商品 or デジタル商品)
- 決済方法(Stripe、PayPalなど)
- 配送設定(国内のみ/海外も含む)
- 税設定(消費税の有無)
初めてでも、このウィザードを使えば自動で基本設定が完了します。
商品を登録してみよう
WooCommerceのメインは「商品管理」です。
管理画面の「商品」→「新規追加」から、以下を登録します。
- 商品名(タイトル)
- 説明文(長文・短文)
- 商品画像(代表画像+ギャラリー)
- 通常価格・セール価格
- 在庫管理(在庫数・SKU)
- カテゴリー・タグ
登録後、「商品を公開」すればサイト上に表示されます。
プレビューを確認し、商品ページの見た目を整えていきましょう。
ポイント:
SEO対策として、「商品名+キーワード(例:ハンドメイド ピアス)」を入れると検索に強くなります。
決済・配送・税金の設定
決済方法
管理画面 → 「WooCommerce」 → 「設定」 → 「決済」タブを開きます。
「Stripe」「PayPal」「銀行振込」など、必要な決済方法を有効化。
- Stripeの場合:APIキーを入力するだけで即利用可能
- PayPalの場合:メールアドレスを登録すればOK
配送設定
「配送」タブで地域別に料金を設定できます。
例)
- 北海道・沖縄:1000円
- 本州:600円
送料無料条件も設定可能です。
税金設定
「税」タブでは消費税の設定を行います。
日本の場合、「10%」を基本税率として登録します。
デザインを整える(テーマ・ショップページのカスタマイズ)
WooCommerce対応テーマを選んでいれば、デザイン崩れは最小限です。
ただし、見た目を整えることで信頼感と購入率が上がります。
カスタマイズのコツ
- 「外観」→「カスタマイズ」→「WooCommerce」から調整可能
- ショップページの商品数・カラム数を変更
- ボタン色やフォントをブランドカラーに合わせる
おすすめテーマ
- Astra:デモサイトからワンクリック導入
- Blocksy:モダンで軽量
- Storefront:公式、安定感抜群
実際に注文テストをしてみよう
設定が完了したら、実際にテスト注文をしてみましょう。
- サイト上で商品をカートに入れる
- チェックアウトページへ進む
- 「テストモード」でStripeやPayPal決済を確認
- 購入完了メール・管理者通知メールの動作確認
テスト注文をすることで、
「注文→在庫減少→メール通知→決済確認」までの流れが体感できます。
実際に触ってみると、WooCommerceが「意外と使いやすい」と感じる方が多いです。
WooCommerceを便利にするおすすめプラグイン
WooCommerceはプラグインを組み合わせることでさらに便利になります。
| 目的 | プラグイン名 | 内容 |
|---|---|---|
| 日本語対応 | WooCommerce for Japan | 住所形式や円表示を最適化 |
| メール管理 | YayMail | メールテンプレートを自由に編集 |
| SEO強化 | Rank Math / All in One SEO | 商品ページのSEO最適化 |
| セキュリティ | SiteGuard WP Plugin | ログイン保護・不正アクセス防止 |
| バックアップ | UpdraftPlus | 自動バックアップ・復元機能 |
特に「WooCommerce for Japan」は必須級です。
これを入れると「〒郵便番号」などの日本向け仕様に一発で対応できます。
実際に運用する際の注意点
WooCommerceは便利ですが、運用にはいくつか注意点もあります。
- 在庫・価格の更新忘れに注意
→ 定期的に商品情報をチェック - 定期バックアップを取る
→ プラグイン更新で不具合が出ることも - セキュリティ対策を怠らない
→ SSL化+ログインURL変更 - モバイル表示を最優先で確認
→ 購入者の約7割はスマホユーザー
実際、筆者も初期構築の際に「配送設定を忘れて送料が0円」になったことがあります。
小さな設定ミスでも販売トラブルにつながるので、テスト注文は必ず行いましょう。
まとめ:WordPress×WooCommerceで、低コストでも本格ECサイトが作れる!
WordPress+WooCommerceを使えば、初期費用を抑えつつ自由度の高いECサイトが構築できます。
BASEやShopifyのような外部サービスより設定項目は多いですが、
一度理解すれば自分で運用・拡張もできるのが最大の魅力です。
- 無料で使える
- デザイン自由度が高い
- 決済・配送・税まで柔軟に設定可能
副業で小規模ショップを始めたい方、
自分のブランド商品を販売したい方にはピッタリの選択肢です。
WooCommerceの基本を押さえたら、
次は「集客(SEO/SNS連携)」や「リピーター対策(メルマガ・LINE連携)」にも挑戦していきましょう。
まとめチェックリスト
- WooCommerceはWordPressでECを実現する無料プラグイン
- 初心者でもウィザードで簡単設定
- 日本語対応は「WooCommerce for Japan」で解決
- Stripe・PayPalで手軽に決済導入
- テスト注文で動作確認を忘れずに!


