ECサイトの作り方|WordPress×WooCommerceで構築する方法【初心者向け2025年版】

ECサイト

「自分のネットショップを作ってみたいけど、どのサービスを使えばいいかわからない」
「WordPressでECサイトを作れるって聞いたけど、難しそう…」

そんな方におすすめなのが、「WooCommerce(ウーコマース)」 です。
WordPress公式の無料プラグインで、カート機能や決済機能を簡単に追加できます。
本記事では、WooCommerceを使って自分でECサイトを構築する方法を、初心者向けにわかりやすく解説します。


WooCommerceとは?WordPressでECサイトを作れるプラグイン

WooCommerceは、WordPressでネットショップを構築するための無料プラグインです。
開発元は、WordPress.comを運営しているAutomattic社
そのため、WordPressとの相性が非常に良く、世界中で数百万件以上のECサイトに導入されています。

主な特徴は以下の通りです。

  • 無料で基本機能が使える(カート・決済・在庫管理など)
  • 拡張性が高い(有料アドオンを追加して機能を強化できる)
  • 日本語対応(「WooCommerce for Japan」で強化可能)
  • 小〜中規模サイトに最適(個人事業主や副業にもピッタリ)

BASEやShopifyなどの外部サービスも人気ですが、
WooCommerceは「自分のWordPressサイト内に完全に組み込める」のが大きな強みです。
外部手数料がかからないため、長期的にはコストを抑えながら本格的なECサイトを運用できます。


WooCommerceを使う前に必要な準備

WooCommerceを始める前に、まず以下の準備を整えておきましょう。

1. サーバーとドメイン

WordPressが動く環境が必要です。
国内なら以下のようなレンタルサーバーが人気です。

  • ConoHa WING:スピードが速く、初心者にも使いやすい
  • エックスサーバー:安定性が高く、長期運用に最適
  • ロリポップ!:コストを抑えたい方向け

サーバー契約と同時に独自ドメインを取得しておきましょう。

2. WordPressの初期セットアップ

WordPressをインストールし、基本設定(サイトタイトル・SSL設定など)を済ませます。
この段階でサイトのベースが整っていればOKです。

3. 決済用のアカウント

クレジットカード決済を導入する場合、以下のような外部サービスを利用します。

  • Stripe(ストライプ):手数料が低く、導入が簡単
  • PayPal:グローバル対応。個人販売にも強い

無料で登録できるので、先にアカウントを作っておくとスムーズです。

4. テーマ選び

WooCommerce対応テーマを使うと、ショップページのデザインが崩れません。
代表的なテーマは以下の通りです。

  • Storefront(公式テーマ):軽量で安定
  • Astra:デザイン性が高くカスタマイズ自由
  • Blocksy / Kadence:ブロックエディター対応、モダンな見た目

WooCommerceのインストールと初期設定手順

ここから、実際にWooCommerceをインストールして設定していきます。

1. プラグインを追加

WordPress管理画面から
「プラグイン」→「新規追加」→検索窓に「WooCommerce」と入力。
出てきた「WooCommerce」をインストールして有効化します。

2. セットアップウィザードを進める

有効化すると、自動的に初期設定ウィザードが表示されます。
以下の項目を順に設定していきましょう。

  • 住所・通貨(例:日本円)
  • 商品タイプ(物理商品 or デジタル商品)
  • 決済方法(Stripe、PayPalなど)
  • 配送設定(国内のみ/海外も含む)
  • 税設定(消費税の有無)

初めてでも、このウィザードを使えば自動で基本設定が完了します。


商品を登録してみよう

WooCommerceのメインは「商品管理」です。
管理画面の「商品」→「新規追加」から、以下を登録します。

  • 商品名(タイトル)
  • 説明文(長文・短文)
  • 商品画像(代表画像+ギャラリー)
  • 通常価格・セール価格
  • 在庫管理(在庫数・SKU)
  • カテゴリー・タグ

登録後、「商品を公開」すればサイト上に表示されます。
プレビューを確認し、商品ページの見た目を整えていきましょう。

ポイント
SEO対策として、「商品名+キーワード(例:ハンドメイド ピアス)」を入れると検索に強くなります。


決済・配送・税金の設定

決済方法

管理画面 → 「WooCommerce」 → 「設定」 → 「決済」タブを開きます。
「Stripe」「PayPal」「銀行振込」など、必要な決済方法を有効化。

  • Stripeの場合:APIキーを入力するだけで即利用可能
  • PayPalの場合:メールアドレスを登録すればOK

配送設定

「配送」タブで地域別に料金を設定できます。
例)

  • 北海道・沖縄:1000円
  • 本州:600円

送料無料条件も設定可能です。

税金設定

「税」タブでは消費税の設定を行います。
日本の場合、「10%」を基本税率として登録します。


デザインを整える(テーマ・ショップページのカスタマイズ)

WooCommerce対応テーマを選んでいれば、デザイン崩れは最小限です。
ただし、見た目を整えることで信頼感と購入率が上がります。

カスタマイズのコツ

  • 「外観」→「カスタマイズ」→「WooCommerce」から調整可能
  • ショップページの商品数・カラム数を変更
  • ボタン色やフォントをブランドカラーに合わせる

おすすめテーマ

  • Astra:デモサイトからワンクリック導入
  • Blocksy:モダンで軽量
  • Storefront:公式、安定感抜群

実際に注文テストをしてみよう

設定が完了したら、実際にテスト注文をしてみましょう。

  1. サイト上で商品をカートに入れる
  2. チェックアウトページへ進む
  3. 「テストモード」でStripeやPayPal決済を確認
  4. 購入完了メール・管理者通知メールの動作確認

テスト注文をすることで、
「注文→在庫減少→メール通知→決済確認」までの流れが体感できます。

実際に触ってみると、WooCommerceが「意外と使いやすい」と感じる方が多いです。


WooCommerceを便利にするおすすめプラグイン

WooCommerceはプラグインを組み合わせることでさらに便利になります。

目的プラグイン名内容
日本語対応WooCommerce for Japan住所形式や円表示を最適化
メール管理YayMailメールテンプレートを自由に編集
SEO強化Rank Math / All in One SEO商品ページのSEO最適化
セキュリティSiteGuard WP Pluginログイン保護・不正アクセス防止
バックアップUpdraftPlus自動バックアップ・復元機能

特に「WooCommerce for Japan」は必須級です。
これを入れると「〒郵便番号」などの日本向け仕様に一発で対応できます。


実際に運用する際の注意点

WooCommerceは便利ですが、運用にはいくつか注意点もあります。

  • 在庫・価格の更新忘れに注意
    → 定期的に商品情報をチェック
  • 定期バックアップを取る
    → プラグイン更新で不具合が出ることも
  • セキュリティ対策を怠らない
    → SSL化+ログインURL変更
  • モバイル表示を最優先で確認
    → 購入者の約7割はスマホユーザー

実際、筆者も初期構築の際に「配送設定を忘れて送料が0円」になったことがあります。
小さな設定ミスでも販売トラブルにつながるので、テスト注文は必ず行いましょう。


まとめ:WordPress×WooCommerceで、低コストでも本格ECサイトが作れる!

WordPress+WooCommerceを使えば、初期費用を抑えつつ自由度の高いECサイトが構築できます。
BASEやShopifyのような外部サービスより設定項目は多いですが、
一度理解すれば自分で運用・拡張もできるのが最大の魅力です。

  • 無料で使える
  • デザイン自由度が高い
  • 決済・配送・税まで柔軟に設定可能

副業で小規模ショップを始めたい方、
自分のブランド商品を販売したい方にはピッタリの選択肢です。

WooCommerceの基本を押さえたら、
次は「集客(SEO/SNS連携)」や「リピーター対策(メルマガ・LINE連携)」にも挑戦していきましょう。

まとめチェックリスト

  • WooCommerceはWordPressでECを実現する無料プラグイン
  • 初心者でもウィザードで簡単設定
  • 日本語対応は「WooCommerce for Japan」で解決
  • Stripe・PayPalで手軽に決済導入
  • テスト注文で動作確認を忘れずに!