WordPressをインストールした直後にやること|初心者向け初期設定チェックリスト

WordPress

WordPressのインストールが終わると、すぐに記事を書き始めたくなるかもしれません。しかし、初期状態のまま公開作業へ進むと、サイト名やURL、投稿者名、コメント、検索エンジンへの公開状態などに見落としが残りやすくなります。後から直せる項目もありますが、公開後の変更でURLが変わったり、不要なページが検索結果に出たりすると、修正の手間が増えてしまいます。

大切なのは、すべてを完璧に作り込むことではありません。公開前に影響が大きい設定を先に確認し、デザインや便利機能は必要になってから追加することです。初期設定を一度に進めようとしてプラグインを大量に入れたり、テーマを何度も変更したりすると、かえって原因の分からない不具合を招きやすくなります。

この記事では、WordPressをインストールした直後に確認したい項目を、初心者が迷いにくい順番で整理します。サイト情報、URL、検索エンジンへの公開、パーマリンク、ユーザー表示、更新、バックアップ、セキュリティ、不要データの整理、投稿テストまでを一つずつ進めれば、公開後に慌てにくい土台を作れます。

  1. 最初に初期設定の全体像を確認する
  2. 作業前に管理画面と公開画面を分けて考える
  3. サイトタイトルとキャッチフレーズを確認する
  4. WordPressアドレスとサイトアドレスはむやみに変更しない
  5. 管理者メールアドレスと通知先を確認する
  6. サイトの言語・タイムゾーン・日付形式を整える
  7. ユーザー登録を誰に許可するか確認する
  8. 検索エンジンへの公開設定を意図して選ぶ
  9. ホームページの表示方法を決める
  10. パーマリンク設定を記事公開前に決める
  11. プロフィールの表示名を確認して本名表示を防ぐ
  12. 強いパスワードとログイン管理を整える
  13. テーマは一つを基準にして表示を確認する
  14. プラグインは役割を決めて最小限から始める
  15. WordPress本体・テーマ・プラグインを更新する
  16. バックアップを「取る」だけでなく「戻せる」状態にする
  17. サイトヘルスで重大な問題がないか確認する
  18. コメントとディスカッション設定を運用方針に合わせる
  19. 不要な初期データとサンプルを整理する
  20. プライバシーポリシーなど必要な固定ページを準備する
  21. 画像アップロードの基本ルールを決める
  22. テスト記事を下書きして編集画面を確認する
  23. スマートフォンと未ログイン状態で最終確認する
  24. 初心者が初期設定で避けたい失敗
    1. 設定項目を理解せず一度に変える
    2. プラグインを大量に導入する
    3. バックアップ前にURLやテーマを変更する
    4. 公開画面を見ずに設定完了とする
    5. 制作中の検索公開設定を解除し忘れる
  25. 初期設定後も続けたい運用習慣
  26. インストール直後の確認順を短くまとめる
  27. まとめ
  28. 参考にした公式情報

最初に初期設定の全体像を確認する

WordPressの初期設定は、サイトの目的によって細部が変わります。個人ブログ、会社のオウンドメディア、店舗サイト、作品紹介サイトでは、必要な固定ページやコメント機能、更新体制が同じではありません。それでも、インストール直後に確認すべき土台には共通点があります。

確認する分野 主な内容 先に確認する理由
基本情報 サイト名、URL、メール、時刻 表示や通知の基準になるため
公開状態 検索エンジン、ホームページ表示 準備中ページの露出を防ぐため
URL設計 パーマリンク、スラッグ 公開後の変更負担が大きいため
運用者 表示名、権限、パスワード 本名表示や権限過多を防ぐため
保守 更新、バックアップ、サイトヘルス 不具合時に戻せる状態を作るため
公開テスト 下書き、画像、スマートフォン表示 実際の投稿で設定漏れを見つけるため

最初の目標は「記事を安全に下書きでき、公開前に状態を確認できること」です。ロゴ、配色、細かな装飾、アクセス解析、広告などは、土台が整ってからでも遅くありません。設定を変えるたびに、変更内容と確認結果をメモしておくと、問題が起きたときに原因を追いやすくなります。

作業前に管理画面と公開画面を分けて考える

WordPressには、記事や設定を操作する管理画面と、読者が見る公開画面があります。管理画面で変更した内容が公開画面へどう反映されるかを確認しながら進めることが、初期設定の基本です。管理画面だけを見て作業を終えると、メニューの崩れ、文字の見切れ、意図しないページの表示などに気づけないことがあります。

作業中は、管理画面と公開画面を別のタブで開いておくと便利です。変更を保存したら公開画面を再読み込みし、パソコンとスマートフォン相当の幅で確認します。ログイン中だけ表示される管理バーや、キャッシュの影響で表示が違う場合もあるため、重要な確認ではシークレットウィンドウなどを使い、未ログインの読者と近い状態で見ると安心です。

なお、画面に表示される項目は、使用するテーマ、レンタルサーバー、インストール済みプラグインによって異なります。この記事と項目名が少し違っても、すぐに異常と判断する必要はありません。まずWordPress本体の設定なのか、テーマやサーバーが追加した機能なのかを切り分けましょう。

サイトタイトルとキャッチフレーズを確認する

管理画面の「設定」から「一般」を開き、サイトタイトルとキャッチフレーズを確認します。サイトタイトルは、サイトの名称としてテーマのヘッダーやブラウザー上の表示、各種メタ情報などに使われることがあります。キャッチフレーズもテーマによっては目立つ位置に表示されるため、初期値のまま残さないことが大切です。

サイトタイトルは、誰のための何のサイトかが分かる名称にします。長すぎるとヘッダーで折り返されたり、スマートフォンで見切れたりするため、見た目も確認してください。キャッチフレーズは、サイトの内容を短く補足できる場合だけ設定します。テーマ側で非表示にできることもありますが、空欄にする場合も、意図して空欄にしたことを確認しましょう。

WordPress公式ドキュメントでは、一般設定でサイトのタイトル、アドレス、登録、日付や時刻に関する基本項目を扱うと案内されています。サイト全体に影響する画面なので、意味が分からないURL項目を推測で書き換えないことも重要です。

WordPressアドレスとサイトアドレスはむやみに変更しない

一般設定には「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」があります。名称が似ていますが、WordPress本体の設置場所と、訪問者がサイトへアクセスするURLに関係する重要な項目です。誤った値を保存すると、管理画面へ入れなくなったり、CSSや画像が読み込まれなくなったりすることがあります。

インストール後に正常にログインでき、公開画面も意図したURLで表示されているなら、初心者が理由なく変更する項目ではありません。「http」を「https」に変えたい、サブディレクトリを外したい、独自ドメインへ切り替えたいといった目的がある場合は、サーバー側のSSL設定や移行手順と合わせて行う必要があります。

変更が必要か分からないときは、先にレンタルサーバーのマニュアルを確認してください。サイトURLの変更は文字の置き換えだけでは完了しないことがあります。バックアップを取り、復旧方法を把握してから作業するのが安全です。

管理者メールアドレスと通知先を確認する

管理者メールアドレスは、サイト運営に関する通知の受け取り先です。更新、コメント、ユーザー、パスワード再設定などの通知に関わるため、現在受信できるメールアドレスかを確認します。入力ミスや、今後使わなくなる仮のアドレスが残っていると、重要な通知を見逃す原因になります。

アドレスを変更した場合は、確認メールが届くか、迷惑メールへ入っていないかを確認します。レンタルサーバーやメールサービスによっては、WordPressからのメールが届きにくい場合もあります。問い合わせフォームなど、確実な送信が必要な機能を導入するときは、初期設定とは別に送信テストを行いましょう。

一人で運用する場合でも、個人用の主要メールとサイト運営用メールを分けると管理しやすくなります。ただし、ほとんど確認しないアドレスを設定しては意味がありません。日常的に確認でき、二段階認証などで安全に管理できる宛先を選んでください。

サイトの言語・タイムゾーン・日付形式を整える

日本向けサイトなら、サイトの言語とタイムゾーンが意図した状態かを確認します。タイムゾーンがずれていると、予約投稿、公開日時、バックアップ、アクセス記録などの時刻が分かりにくくなります。日本で運用する場合は、都市名の選択肢が利用できるなら「東京」を基準にすると、地域の時刻として理解しやすくなります。

日付形式と時刻形式は、記事やテーマでの表示に影響することがあります。読者にとって自然か、運用メンバーが見て混乱しないかを基準に選びます。曜日の開始日も、カレンダー機能を使う場合には確認しておくとよいでしょう。

設定後は、下書き記事の公開日時や管理画面の表示を見て、現在時刻と大きくずれていないかを確認します。予約投稿を使う予定がある場合は、実際に短いテスト投稿を予約し、想定時刻に動くかを非公開環境やテスト記事で確かめると安心です。

ユーザー登録を誰に許可するか確認する

一般設定には、だれでもユーザー登録できるようにする項目があります。会員サイトなど明確な目的がなければ、初心者が不用意に有効にする必要はありません。有効にする場合は、新規ユーザーへ与える初期権限も必ず確認します。

WordPressには管理者、編集者、投稿者、寄稿者、購読者などの権限があります。権限が強いほど操作できる範囲が広くなります。共同運営者を追加するときも、全員を管理者にするのではなく、担当作業に必要な範囲だけを与えるのが基本です。

一時的な作業者へ権限を渡す場合は、共通アカウントを使い回さず、個別のユーザーを作成します。作業終了後に停止・削除しやすくなり、誰が操作したかも追いやすくなります。パスワードをメール本文やチャットへ平文で残す運用も避けましょう。

検索エンジンへの公開設定を意図して選ぶ

「設定」から「表示設定」を開き、検索エンジンへの公開に関する項目を確認します。制作中で外部に見せたくないサイトでは、検索エンジンがインデックスしないよう求める設定を使うことがあります。一方、公開を始める段階でチェックを外し忘れると、検索結果に出にくい原因になります。

この設定は、検索エンジンへ巡回や登録を控えるよう伝えるものです。サイトへのアクセス自体をパスワードで遮断する機能ではありません。制作中の内容を確実に非公開にしたいなら、レンタルサーバーのアクセス制限、メンテナンス機能、認証などを別途検討します。

公開前チェックでは、検索エンジンへの公開設定だけでなく、サイトがブラウザーから普通に開けるか、準備中の文章やサンプルページが残っていないかも確認してください。公開開始日を決めている場合は、担当者と確認日時を共有し、解除忘れを防ぎましょう。

ホームページの表示方法を決める

表示設定では、トップページに最新の投稿を並べるか、指定した固定ページを表示するかを選べます。ブログ中心なら最新の投稿、会社案内や店舗案内を中心にするなら固定ページをトップにする構成が考えられます。

固定ページをトップにする場合は、トップ用ページと投稿一覧用ページの役割を分けます。同じページを両方へ指定したり、公開されていないページを選んだりすると、意図しない表示になることがあります。テーマによって設定場所や推奨構成が異なるため、テーマの公式マニュアルも確認してください。

インストール直後でページがまだないなら、無理に決定する必要はありません。まず下書きで必要な固定ページを作り、構成が固まってから切り替えます。変更後は、トップページ、投稿一覧、個別記事、固定ページへの移動を実際に試してください。

パーマリンク設定を記事公開前に決める

パーマリンクは、投稿や固定ページの恒久的なURLです。管理画面の「設定」から「パーマリンク」を開き、サイトの運用に合う構造を選びます。WordPress公式ドキュメントでも、パーマリンクは記事やページへリンクするときに使われる恒久的なURLであり、設定画面で共通構造を選べると説明されています。

初心者のブログでは、記事内容を短い文字列で示しやすい「投稿名」が扱いやすい場合があります。ただし、ニュースサイトのように日付をURLへ含めたい運用や、既存サイトから移行する場合は事情が異なります。単にSEOに強そうという理由だけで決めず、長く維持できるかを基準にしてください。

公開後にパーマリンク構造や個別スラッグを変えると、以前のURLからアクセスできなくなることがあります。外部リンク、検索結果、SNSの共有、ブックマークなどへ影響するため、必要に応じて旧URLから新URLへの転送が必要です。だからこそ、最初の記事を公開する前に方針を決める価値があります。

プロフィールの表示名を確認して本名表示を防ぐ

「ユーザー」から自分のプロフィールを開き、ブログ上の表示名を確認します。インストール時のユーザー名や登録情報によっては、意図しない名前が投稿者名として表示されることがあります。個人ブログで本名を出さない方針なら、ニックネームを設定し、公開時に使う表示名を選びます。

ログインに使うユーザー名と、読者へ見せる表示名は役割が違います。表示名を変えてもログイン情報が自動で変わるわけではありません。テーマによって投稿者名を表示しない場合もありますが、投稿者アーカイブや構造化データなど別の場所へ出る可能性があるため、管理画面で意図した値にしておくと安心です。

プロフィール文やプロフィール画像を使う場合は、サイトの目的に合う内容にします。連絡先、住所、誕生日など、公開する必要のない個人情報を入れないようにしましょう。

強いパスワードとログイン管理を整える

管理者アカウントには、他サービスで使い回していない長く複雑なパスワードを設定します。覚えやすさだけを優先した短いパスワードや、サイト名、誕生日、連続した数字は避けます。パスワード管理ツールを使うと、使い回しを減らしやすくなります。

レンタルサーバーやセキュリティ機能が二段階認証、ログイン試行制限、通知などを提供している場合は、必要性と互換性を確認して利用を検討します。セキュリティプラグインを導入する場合も、似た機能を複数重ねないことが大切です。設定が競合すると、自分までログインできなくなることがあります。

復旧用メールアドレスが受信できるか、管理者以外の不要なユーザーがいないかも確認します。ログインURLを変えるだけで安全になると考えず、更新、強い認証情報、最小権限、バックアップを組み合わせて守りましょう。

テーマは一つを基準にして表示を確認する

インストール直後は、まず利用するテーマを決めます。テーマを何度も切り替えると、メニュー、ウィジェット、トップページ設定、画像サイズなどの見え方が変わり、確認作業が増えます。候補を比較したら、一つを基準にして初期設定を進める方が効率的です。

テーマを有効化したら、パソコンだけでなくスマートフォン幅でも表示します。ヘッダー、文字サイズ、行間、リンク、画像、表、ボタン、フッターを確認し、横スクロールや文字の重なりがないかを見ます。デモデータを取り込む機能がある場合は、サンプルページや画像が公開状態で残らないよう注意してください。

不要なテーマをすべて消す必要はありませんが、使用しないテーマを大量に残すと更新管理が増えます。障害切り分けに使える標準テーマを一つ残し、その他は必要性を確認して整理すると分かりやすくなります。

プラグインは役割を決めて最小限から始める

プラグインは便利ですが、インストール直後におすすめ一覧をすべて入れる必要はありません。まず、バックアップ、セキュリティ、フォーム、SEO、キャッシュなど、サイトで必要な役割を書き出します。同じ役割のプラグインを複数入れないことが基本です。

導入前には、公式配布元、更新状況、対応するWordPressバージョン、利用者の評価、サポート情報を確認します。インストール数が多いだけで選ばず、現在も保守され、目的に合うものを選んでください。有効化したら、設定画面を開いて初期値を確認し、公開画面に不具合がないかを一つずつ確かめます。

一度に複数のプラグインを有効化すると、問題が起きたときに原因が分かりにくくなります。「一つ導入する、設定する、表示と管理画面を確認する、問題がなければ次へ」という順番が安全です。使わないプラグインは無効化だけでなく、再利用予定がなければ削除も検討します。

WordPress本体・テーマ・プラグインを更新する

管理画面の更新通知を確認し、WordPress本体、テーマ、プラグインが古いままになっていないかを見ます。WordPress公式ドキュメントでは、最新バージョンへの更新と、更新前のバックアップが案内されています。更新には不具合修正やセキュリティ修正が含まれることがあるため、通知を長期間放置しない運用が必要です。

ただし、更新ボタンをまとめて押す前にバックアップを用意します。特に、本体の大きな更新、テーマの大幅変更、重要なプラグインの更新では、互換性や変更履歴を確認してください。アクセスが多いサイトや業務サイトでは、テスト環境での確認も有効です。

自動更新を使うかどうかは、サイトの重要度、復旧体制、更新後の確認ができるかで決めます。自動更新を有効にしても、表示確認とバックアップが不要になるわけではありません。更新されたことを把握し、問題があれば戻せる状態を作っておきましょう。

バックアップを「取る」だけでなく「戻せる」状態にする

WordPressのバックアップでは、一般にファイルとデータベースの両方を考えます。画像、テーマ、プラグインなどのファイルだけ、または記事や設定を含むデータベースだけでは、完全に戻せない場合があります。利用するレンタルサーバーの自動バックアップ範囲と保存期間を確認してください。

バックアップの保存先は、同じサーバー内だけにしない方が安全です。サーバー障害やアカウントの問題が起きたとき、同じ場所にしか保存されていないと取り出せない可能性があります。外部ストレージなど、サイトとは別の場所にも保管できる仕組みを検討します。

最も重要なのは復元手順です。どの画面から戻すのか、復元に何が必要か、何日前の状態へ戻せるかを確認します。初期設定の段階で小さなテスト環境を使って復元を試せれば理想的です。少なくとも、復旧マニュアルの場所とサポート窓口は記録しておきましょう。

サイトヘルスで重大な問題がないか確認する

管理画面の「ツール」から「サイトヘルス」を開くと、WordPressの構成や改善項目を確認できます。WordPress公式ドキュメントでは、サイトヘルス情報にHTTPS、パーマリンク構造、サーバー、データベース、ファイル権限などの情報が含まれると説明されています。

表示された提案をすべて自力で直す必要はありません。まず「重大な問題」があるかを確認し、内容を読みます。HTTPSが使われていない、更新が止まっている、必要な機能が不足しているといった項目は、レンタルサーバーの設定やサポートが関係する場合があります。

サイトヘルスの詳細情報には、サーバー構成やプラグイン一覧など運用情報が含まれます。第三者へ相談するときは、必要な部分だけを共有し、個人情報や認証情報が含まれていないか確認してください。警告文だけで慌てず、変更前にバックアップを取ってから対応します。

コメントとディスカッション設定を運用方針に合わせる

コメントを受け付けるかどうかは、サイトの目的によって決めます。読者との交流を重視するブログでは有効ですが、コメント対応を行わないサイトでは、初めから閉じる方が管理負担を減らせます。「設定」の「ディスカッション」で、承認、通知、表示条件などを確認します。

コメントを有効にするなら、公開前に承認が必要か、スパム対策をどうするか、誰が返信するかを決めます。放置されたコメント欄は、スパムや不適切な投稿が残る原因になります。通知メールが届くこともテストしてください。

全体設定を変えても、すでに作成した投稿には個別設定が残ることがあります。サンプル投稿やテスト投稿を開き、コメント欄の表示が意図どおりかを公開画面で確認しましょう。

不要な初期データとサンプルを整理する

インストール直後には、サンプル投稿、サンプル固定ページ、初期コメント、未分類カテゴリーなどが用意されている場合があります。読者へ見せる必要がなければ、公開前に整理します。削除した項目はゴミ箱に残ることがあるため、復元予定がない場合は状態を確認してください。

「未分類」カテゴリーを消す前には、投稿の初期カテゴリー設定を別のカテゴリーへ変更する必要がある場合があります。まだカテゴリー構成が決まっていないなら、無理に細分化せず、記事が増えてから整理しても構いません。最初から似たカテゴリーを大量に作ると、使い分けが難しくなります。

テーマのデモを取り込んだ場合は、サンプル画像、架空のプロフィール、ダミーリンク、英語のメニューなども確認します。公開画面から見えない下書きであっても、後から編集時に混乱しないよう、不要なものは整理しておくと管理しやすくなります。

プライバシーポリシーなど必要な固定ページを準備する

サイトで個人情報を扱う場合は、プライバシーポリシーなど必要な案内ページを準備します。WordPressには、プライバシーポリシー用ページを作成または指定する設定があります。ただし、WordPressが用意するひな型をそのまま公開すれば十分とは限りません。

問い合わせフォーム、アクセス解析、広告、外部サービス、Cookieなど、実際にサイトで利用する仕組みに合わせて内容を確認する必要があります。法的な判断が必要な場合は、専門家や利用サービスの公式情報を確認してください。使っていないサービスの説明をテンプレートから残すことも避けます。

問い合わせ、運営者情報、免責事項などのページが必要かもサイトの目的に応じて検討します。まだ公開しないページへのリンクやCTAを作らず、公開できる内容がそろってからメニューやフッターへ追加しましょう。

画像アップロードの基本ルールを決める

記事を書き始める前に、画像の扱いを簡単に決めておくと後の整理が楽になります。ファイル名は内容が分かる半角英数字を基本にし、意味のない連番だけにしない、アップロード前に必要な大きさへ調整する、同じ画像を何度も重複して上げない、といったルールで十分です。

大きすぎる画像は、表示速度や保存容量へ影響します。一方で、小さすぎる画像を無理に拡大するとぼやけます。テーマの本文幅やアイキャッチ推奨サイズを確認し、用途ごとに基準を決めてください。画質と容量のバランスを見ながら、WebPなどの形式も必要に応じて検討します。

画像には、内容を伝える代替テキストが必要な場合があります。装飾だけの画像へ説明を詰め込んだり、すべての画像に同じキーワードを入れたりせず、その画像が伝える意味に合わせて設定します。著作権や利用規約を確認できない画像を使わないことも基本です。

テスト記事を下書きして編集画面を確認する

設定を一通り確認したら、実際の記事に近いテスト投稿を作ります。見出し、段落、箇条書き、リンク、画像、表など、今後よく使う要素を入れます。公開はせず、まず下書き保存とプレビューで表示を確認してください。

見出しは文章の構造に合わせ、文字を大きくしたいだけの理由で使わないようにします。本文中のリンクが開くか、外部リンクの扱いが意図どおりか、画像がスマートフォンで画面からはみ出さないかも確認します。長い英数字やURLを表へ入れると横スクロールが発生しやすいため、実際の内容に近いテストが役立ちます。

アイキャッチ画像、カテゴリー、抜粋、スラッグ、公開日時など、本文以外の項目も確認します。公開ボタンを押す前に何を見るかを決めておくと、記事ごとの設定漏れを減らせます。

スマートフォンと未ログイン状態で最終確認する

サイトの読者は管理画面へログインしていません。管理者として見た画面だけでなく、未ログイン状態でトップページと記事を確認します。スマートフォン実機があれば、文字の大きさ、メニューの開閉、画像、表、ボタン、フォームを操作してください。

確認するブラウザーを増やしすぎる必要はありませんが、少なくとも主要なパソコンブラウザーとスマートフォンで、致命的な崩れがないことを見ます。キャッシュを使う機能を導入した場合は、変更が反映されないときにキャッシュを消す手順も把握しておきます。

問い合わせフォームや会員登録など入力を伴う機能があるなら、送信完了画面、通知メール、エラー表示まで確認します。見た目が整っていても、送信できなければ運用上の問題になります。

初心者が初期設定で避けたい失敗

設定項目を理解せず一度に変える

ネット上のおすすめ設定をそのままコピーし、複数の項目を一度に変えると、不具合の原因を特定しにくくなります。一項目ずつ保存し、公開画面を確認してください。変更前の値をスクリーンショットやメモで残すと戻しやすくなります。

プラグインを大量に導入する

便利そうなプラグインを先に全部入れると、機能の重複や競合、表示速度低下、更新管理の増加につながります。今必要な役割から導入し、使い方を理解してから追加しましょう。

バックアップ前にURLやテーマを変更する

URL、テーマ、重要プラグインはサイト全体へ影響します。問題が起きてからバックアップを考えても間に合いません。変更前に戻せる状態を作り、復元方法を確認します。

公開画面を見ずに設定完了とする

管理画面で「保存しました」と表示されても、読者側の表示が正しいとは限りません。保存後は公開画面を開き、リンクやレイアウトを確認します。

制作中の検索公開設定を解除し忘れる

制作中に検索エンジンへの登録を控える設定を使った場合、公開時に解除確認が必要です。公開日のチェックリストへ入れ、担当者が二重に確認できると安心です。

初期設定後も続けたい運用習慣

初期設定は一度で終わりではありません。WordPress本体、テーマ、プラグインは更新され、サイトの目的や運用人数も変わります。月に一度など定期的な確認日を決め、更新、バックアップ、ユーザー、サイトヘルス、フォーム送信、表示崩れを確認します。

変更履歴を簡単に残す習慣も役立ちます。「いつ、誰が、何を、なぜ変えたか」が分かれば、トラブル時の切り分けが速くなります。複数人で運用する場合は、管理者権限を持つ人と、記事を作る人の役割を分けることも検討してください。

記事公開前のチェック項目もテンプレート化できます。タイトル、見出し、誤字、リンク、画像、代替テキスト、カテゴリー、スラッグ、抜粋、スマートフォン表示などを毎回確認すれば、初期設定で整えた土台を保ちやすくなります。

インストール直後の確認順を短くまとめる

迷ったときは、次の順番で進めると大きな見落としを減らせます。

  • 管理画面と公開画面を別タブで開く
  • サイトタイトル、メール、言語、タイムゾーンを確認する
  • WordPressアドレスとサイトアドレスは理由なく変更しない
  • 検索エンジンへの公開状態を確認する
  • トップページの表示方法を決める
  • 最初の記事を公開する前にパーマリンク方針を決める
  • プロフィールの公開表示名とユーザー権限を確認する
  • 強いパスワードと通知先を整える
  • テーマと必要最小限のプラグインを一つずつ確認する
  • 本体、テーマ、プラグインをバックアップ後に更新する
  • バックアップの保存先と復元方法を確認する
  • サイトヘルス、コメント、不要な初期データを確認する
  • 必要な固定ページと画像ルールを準備する
  • テスト記事を下書きし、未ログイン・スマートフォンで確認する

すべてを同じ日に終わらせる必要はありません。ただし、URL、公開状態、ユーザー、更新、バックアップのように影響が大きい項目は、記事を公開する前に確認してください。デザインの細部や便利機能は、サイトの運用を始めて必要性が見えてから追加した方が、無駄な設定を減らせます。

まとめ

WordPressをインストールした直後は、記事作成より先に、サイトの基本情報、検索エンジンへの公開状態、パーマリンク、公開表示名、更新、バックアップを確認することが大切です。これらはサイト全体へ影響し、公開後に変更すると手間が増えやすい項目です。

一方で、初期設定だからといってプラグインや機能を詰め込む必要はありません。一つ変更するたびに保存と表示確認を行い、必要最小限から始める方が安全です。分からない項目は推測で変えず、WordPress公式ドキュメント、利用テーマ、レンタルサーバーの公式マニュアルを確認しましょう。

初期設定を終えたら、テスト記事を下書きし、未ログイン状態とスマートフォンで最終確認します。公開前のチェックリストと変更履歴を残しておけば、その後の記事運用やトラブル対応も進めやすくなります。

参考にした公式情報