WordPressサイトの表示速度は、訪問者の離脱率やSEO評価に大きく影響します。「サイトが遅い…」と悩む初心者の方でも、簡単に実践できる改善テクニックをまとめました。本記事では、プラグインやサーバー設定を中心に、初心者でも取り組める方法を丁寧に解説します。
表示速度改善の重要性
なぜサイト速度が重要なのか
サイトの読み込みが遅いと、訪問者はすぐに離脱してしまいます。Googleの調査によると、ページ表示速度が1秒遅くなるだけで、コンバージョン率が最大7％も低下することがあります。また、Googleは検索順位の評価基準として「Core Web Vitals」という指標を導入しており、表示速度やユーザー体験がSEOに直結します。
初心者が知っておくべき指標
- LCP（Largest Contentful Paint）：ページ内の主要コンテンツが表示されるまでの時間
- FID（First Input Delay）：ユーザーが操作できるようになるまでの時間
- CLS（Cumulative Layout Shift）：ページのレイアウトが安定する度合い
これらの指標を改善することが、表示速度向上の第一歩です。
現状確認の方法
PageSpeed Insightsを使う
Googleの無料ツール「PageSpeed Insights」を使うと、自分のサイトがどれだけ速いか確認できます。
URLを入力すると、モバイル・PCそれぞれのスコアと改善点が表示されます。
Core Web Vitalsの確認
Search Consoleを使うと、サイト全体のCore Web Vitalsの状態を確認できます。「良好」「改善が必要」「不良」に分類され、どのページが改善対象かが分かります。
プラグインでできる高速化
WordPressには初心者でも簡単に導入できる高速化プラグインがあります。代表的なものを紹介します。
キャッシュ系プラグイン
- W3 Total Cache
ページキャッシュやブラウザキャッシュ、CDN連携など幅広い高速化機能を持つ定番プラグインです。 - LiteSpeed Cache
LiteSpeedサーバーと相性が良く、高速化機能が豊富。画像最適化やデータベースのクリーンアップも可能。
キャッシュを利用すると、ユーザーが訪問した際の読み込み速度が大幅に短縮されます。
画像最適化プラグイン
- EWWW Image Optimizer
アップロード時に画像を自動圧縮してサイトを軽くします。 - Smush
手動でも自動でも圧縮可能。WebP形式への変換もサポートしています。
遅延読み込み（Lazy Load）
画像や動画を画面に表示される直前に読み込む設定です。ページの初期読み込みを高速化できます。
WordPressでは「Lazy Load」機能が標準で搭載されていますが、プラグインでより高度な制御も可能です。
データベース最適化
- WP-Optimize
不要なリビジョンやスパムコメントを削除し、データベースを最適化してサイトを軽くします。
サーバー・環境設定でできる高速化
エックスサーバーを使うメリット
- 高速なSSDストレージを採用
- PHPやデータベースの高速化設定が簡単
- キャッシュ設定がサーバー側で可能
初心者でも設定しやすく、WordPressとの相性が良いので、サイト表示速度改善に有利です。
PHPバージョンを最新にする
PHPのバージョンを上げるだけで、WordPressの処理速度が大幅に改善します。
エックスサーバーでは管理画面から簡単にPHPバージョンを変更可能です。
HTTP/2・圧縮設定
サーバー側でHTTP/2やGzip圧縮を有効にすると、ページ読み込み速度が向上します。
これもエックスサーバー管理画面で簡単に設定できます。
実践手順まとめ
- PageSpeed Insightsで現状確認
- キャッシュ系プラグインを導入
- 画像最適化とLazy Loadを設定
- 不要データを整理し、データベースを最適化
- サーバー設定でPHPバージョン・HTTP/2・Gzip圧縮を有効化
この手順を踏むだけで、初心者でも確実に表示速度が改善します。
まとめ
WordPressサイトの表示速度改善は、SEOやユーザー体験向上に直結する重要な施策です。
本記事で紹介したプラグインやサーバー設定を順に実践すれば、初心者でも簡単に高速化が可能です。
まずは現状のスコアを確認し、少しずつ改善を積み重ねていきましょう。
